塗装の劣化が気になる方
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外壁塗装用の塗料は合成樹脂の種類や水性・油性の違いに関係なく、1液型塗料と2液型塗料という2つのカテゴリに分けることができます。
外壁塗装を依頼する際にはもれなく1液型か2液型の塗料を選ぶことになるため、両者の違いを把握しておくことが大切です。
1液型塗料と2液型塗料の違いがどこにあるのか、それぞれの塗料にどんなメリット・デメリットがあるのかを1つずつチェックしていきましょう。
1液型塗料と2液型塗料の違いを理解することで、塗装を行う外壁の状況に適した塗料のタイプを判断しやすくなります。
1液型と2液型の塗料には、それぞれ以下のような特徴があります。
両者の特徴を知ってしまえば、その違いはすぐに分かるはずです。
1液型塗料は塗料の缶が1つのみの塗料です。
塗料に最初から硬化剤が混ぜられているので、そのまま水やシンナーで薄めて使うことができます。
2液型塗料は塗料缶が2つに分かれており、1つの缶には主材、もう1つの缶には硬化剤が入っています。
塗料メーカーから販売されている2液型塗料も2缶セットが基本です。
外壁塗装を行う際は塗料と硬化剤を混ぜてから、水やシンナーで薄めて使います。
いわば使う機会が来るたびにその場で作り上げる塗料です。
外壁塗装を行う際は1液型塗料と2液型塗料のどちらを選べばよいのでしょうか?
それぞれメリット・デメリットが異なるため、塗装をする状況や目的によってどちらが適している塗料なのかが変わります。
1液型塗料と2液型塗料の具体的なメリット・デメリットは以下の通りです。
1液型塗料のメリットとしては以下のような点が挙げられます。
使いやすさに関するメリットが多いです。
1液型塗料には製品の価格が安めのものが多いというメリットがあります。
同じ塗料メーカーの同じ合成樹脂を使った塗料を比べた場合でも、1液型の方が2液型よりも値段が安いです。
塗料の価格だけをチェックするとそれほど違いがないように感じるかもしれません。
しかし塗料の価格は面積ごとの単価なので、実際の費用の差はもっと大きくなります。
また、外壁塗装は下塗り・中塗り・上塗りと複数回の塗装をすることが基本なので、施工にかかるトータルの費用で考えるとさらに差が広がることがほとんどです。
つまり、外壁塗装にかかる一時的な費用をできるだけ節約したい場合に1液型塗料は適しています。
1液型塗料には既に適量の硬化剤が混ぜられているので、使用前に攪拌する手間がかかりません。
塗料の重量を細かく計る必要もなく、すぐに塗装を開始することが可能です。
そのため、2液型塗料を使う場合と比べて施工にかかる時間は少なくなります。
主材と硬化剤の割合を間違って硬化不良を起こす心配がない点もメリットです。
1液型塗料は、2液型塗料と違って混ぜた後すぐ使う必要がありません。
塗装の際に余ったら別の日に使うことができるので、塗料が無駄になりにくいです。
塗料を準備する際に細かな計算が要らないメリットもあります。
以下のようなデメリットが1液型塗料にはあります。
使いやすい反面、機能性に関しては2液型塗料に劣る塗料です。
1液型塗料は2液型塗料と比べて耐候性が低くなる点がデメリットです。
配合されている合成樹脂が同じ塗料であっても1液型塗料の方が耐用年数はどうしても短くなります。
1液型塗料には保管しにくいというデメリットがあります。
最初から硬化剤が混ざっているため、高温の場所や直射日光が当たる場所に置いておくと劣化しやすい塗料です。
2液型塗料も劣化しないわけではありませんが、同じ保管環境なら劣化のスピードは1液型の方が早くなります。
また、徐々にではありますが缶の中で硬化が進行することにより、塗料がゼリー状に変化していきます。
そのため、使用期限も6ヶ月から1年程度と2液型塗料に比べて短めです。
1液型塗料は2液型塗料と比べて塗膜の性能や密着性が劣るため、塗装できる箇所が限られています。
例えば、1液型塗料は鉄やステンレスなどの金属部分の塗装に使うことができません。
塗装に使う塗料は統一することで余剰分の無駄を少なくできるものなので、1液型塗料は鉄の部分がある外壁などには使わない方が無難です。
2液型塗料のメリットは以下のような点です。
塗料としての機能だけに注目するなら、2液型塗料に軍配が上がります。
2液型塗料は耐候性に優れているため、より長い年月求められる役割を果たすことができます。
外壁に塗膜がしっかりと密着することから、紫外線などの外部からの刺激に対して強い塗料です。
同じ状況において塗装すると考えた場合、2液型塗料の方が耐用年数は長くなります。
塗り替えの頻度を減らしたい場合には2液型塗料を選ぶことがおすすめです。
保管しやすい点も2液型塗料のメリットです。
2液型塗料は主材と硬化剤が別々の缶に入っているため、そのままの状態では硬化が起こりません。
開封前の状態であれば1液型塗料よりも長い期間保管しておくことができます。
2液型塗料は塗る直前に化学反応を起こすため、強力な塗膜が形成されて多くの箇所に塗装できます。
1液型塗料と比べて塗装できる箇所の選択肢が広いので、コンクリートと鉄などのように複数の素材を組み合わせた外壁であっても塗装しやすい塗料です。
2液型のデメリットとしては以下のような点が挙げられます。
使いづらさが主なデメリットなので、選ぶ際は塗装業者の腕前が重要です。
2液型塗料は1液型塗料と比べて製品価格が高めです。
耐候性に優れているため、1年あたりの費用で計算すると安くなる場合もありますが、施工費用はどうしても高額になってしまいます。
外壁塗装のための資金にあまり余裕がない場合、向いていない塗料です。
2液型塗料は塗料と硬化剤を混ぜた時点から急速に硬化が始まるので、すぐに使わなければなりません。
短いものだと3時間程度で塗れなくなってしまう製品も存在します。混ぜてから使える時間が限られているため、余った塗料が無駄になってしまいやすい点がデメリットです。
塗料の廃棄を避けるためにも、きちんと使う塗料の量を計算しておく必要があります。
施工する日の気温や下地の状態によっても塗料を使える時間は変わってくるので、状況を見極めて適量を混ぜる業者の腕前が大切です。
また、まとめて準備することができない点もデメリットとなります。
2液型塗料は使う前に塗料と硬化剤を混ぜる必要があるため、攪拌に手間がかかる塗料です。
攪拌はそれほど大変な作業ではないように思えるかもしれませんが、ただ単に混ぜればよいというわけではありません。
製品ごとに決められた塗料と硬化剤の割合をしっかりと守る必要があります。
製品によってはかなり細かい比率を指定しているものもありますが、割合を間違えると硬化不良が起こってしまうので注意が必要です。
許される誤差は約5%以内なので、塗料を無駄にしないためにも職人の腕前が試される部分となっています。
攪拌の作業が追加で必要になる分、1液型塗料よりも作業時間が長くなる点もデメリットです。
1液型塗料と2液型塗料では塗装を行うことのできる箇所が異なります。
より幅広い箇所を塗装することが可能なのは、2液型塗料です。
1液型塗料を使える箇所は以下の通りです。
コンクリートやモルタルなど、セメント系の素材を使った外壁を塗装するために使えます。
・コンクリート
・セメントモルタル
・サイディングボード
・各種旧塗膜
2液型塗料を使える箇所は以下の通りです。
金属部分の塗装にも使えるので、幅広い種類の外壁に対応可能です。
・コンクリート
・セメントモルタル
・サイディングボード
・各種旧塗膜
・ALCパネル
・スレート板
・GRC板
・押出成形セメント板
・鉄部
・亜鉛メッキ鋼
・アルミニウム
・ステンレスなどの金属部
2液型塗料は主材と硬化剤を混ぜてから短時間のうちに塗装作業を完了する必要があるため、スピーディーで正確な塗装の技術が求められます。
しっかりと塗料を使い切るには主材と硬化剤を混ぜる際の緻密な重量計算も必要となるので、扱うには高い技術が必要な塗料です。
塗装を行う職人の腕前によって差が出やすく、優良業者に依頼することが大切になります。
1液型塗料と2液型塗料の違い、それぞれの特徴について解説しました。
どちらのタイプの塗料にもメリットとデメリットがあるので、塗装する外壁の条件に応じてベストな方を選ぶようにしてください。
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